3000単語で90%をカバー。英語を使えるようになる確実な方法!

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英語力をつけたい・レベルアップしたい! と思っているものの、どうしたらいいか悩んでいませんか?
長いこと英語を使わずにシニアになってしまった(笑)私が、1年で米国・欧州企業と共同ビジネスを推進するに至った実践方法をご紹介します。(目からウロコだと思います)

単語力をつければ、誰でも英語を使えるようになる

語学力=単語力

言語の基本は「単語」、言語習得の要は「単語力」です。
もちろん、「文法」や「発音」も大事ですが、「単語」学習を最優先すべき。
なぜなら、文法、ヒアリング、リーディング、ライティングの勉強をするにも、一定程度の単語力がないと、分からないことだらけで、(つど、辞書を引くなど)効率が悪く、モチベーションが続かないからです。
とくに、英語は「単語のかたちを変えずに・語順ルール(S・V・Oとか、S・V・Cなど…)に従って並べる」言語※です。
だから、単語力さえつければ、文法を少し勉強するだけで、英語の「書く」「話す」はとりあえずできるようになります。(「読む」「聞く」力は、自然についてきます)
※「動詞の活用」「性」を持つドイツ語・フランス語・イタリア語・スペイン語など、さらに「格変化」を持つロシア語などと比べて、英語の文法はごくシンプル)

言語は道具。英語は使って覚える

大事なことをもうひとつ。
英語(というか、すべての言語)ができるようになる唯一の方法は「使うこと」です。「勉強」を続けても、いつまでたっても、できるようにはなりません。
なぜなら、言語は「道具」だからです。自転車やスマホと同じです。自転車に乗る、スマホを使うために、(力学やスポーツ科学、情報工学などの)勉強をするひとはいませんよね。

単語力をつける3つの手順

単語力をつける確実な方法は、「明確な目標(=何語習得を目指すか)を設定し、「すでに知っている英単語ストックを復習・活用しながら、英検受験をマイルストーンにして」モチベーションを保ち、「語源学習で芋づる式に増殖」させることです。

3,000語を目指そう

「語彙とカバー率」という面白いデータがあります。
例えば英語であれば、使用頻度の高い英単語を「いくつ知っていれば」、「一般的なコミュニケーションで使われる英単語の何%をカバーできるか」ということを表したグラフです。(https://blog-imgs-50.fc2.com/r/e/a/readingmonkey/cover_ratio2.jpg)
ひとことで言うと、「そのボキャブラリー(語彙数)でどこまで理解できるのか?」というもの。

  • 元データ 玉村文郎編(1989・90)『日本語の語彙・意味』(上・下)明治書院、占部匡美「日本語教育史における入門期教科書の基礎語彙Ⅰ」福岡国際大学紀要No.252581~87(2011) (https://readingmonkey.blog.fc2.com/blog-entry-594.html による)

グラフを見るかぎり、一般的なコミュニケーションで使われる単語の80%をカバーするために必要な語彙数は、

  • フランス語:1000語
  • 英語:1000語
  • スペイン語:1000語
  • ロシア語:2000語
  • 中国語:2000語
  • 朝鮮語:2000語
  • 日本語:5000語

となっています。イタリア語も、フランス・スペイン語同様と考えられます。

90%をカバーするために必要な語彙数は、ぐっと数値が上がり、

  • フランス語:3000語
  • 英語:3000語
  • スペイン語:3000語
  • ロシア語:4500語(4000語で87.5%、5000語で92% から推測)

のようです。
なので、「英単語は3,000語」を目指しましょう。

英検をマイルストーンにする

じつは、「高校卒業時点で3,000語の英単語は学習済み」なんです。だから、ほとんどの日本人にとって、3,000語の英単語習得は、「ゼロから頭にインストールするような」難行ではなく、「復習して使えるようになる」だけでいいんですね。

復習だけとはいえ、「勉強」であることは変わりません。
モチベーションを維持することが大事です。
手っ取り早いのは、「英検受験」をステップにすること。身銭を切って受験料を払うことで、「自分に対して義務感(=コスト回収の義務感)」を課すことができます(笑)。

英検各級の必要語彙数・受験要件は、こちらをご覧ください。
簡単にまとめると、

  • 英検3級:1,250~2,000語(中学卒業レベル)
  • 英検準2級:2,600~3,600語(高校中級レベル)
  • 英検2級:3,800~5,100語(高校卒業レベル)

となります。
心配なひとは、5級(300~600語)、4級(600~1300語)から始めるといいでしょう。
4級をあなどるなかれ。かの有名な Voice of America は、1,500語でニュースを組み立てている、といいます。

語源学習で、単語力を増殖

まず、こちらをご覧ください。
stand(立つ)、state(状態)、stay(とどまる)などの単語が、「*stā-」という共通の語源から派生した単語であることが分かりますね? (これらを、同源語といいます)

「*stā-」の同源語は、TOEIC 4,060語だけで、63語もあります。
ほかの語源については、トップページ(語源ギャラリー)をご覧ください。
今のところ、240個の語源を画像で表現してギャラリー形式でお見せしています。

それぞれの画像にカーソルをあわせると、語源が表示され、クリックすると、語源説明ページが開きます。(スマホの場合は、あらかじめ語源が表示されています。)
語源説明コンテンツは、引き続き、充実させていく予定です。

「語源学習」はかなりポピュラーになっているので、市販教材は多数ありますが、
「単語の意味は画像といっしょに覚えると効果的」という考えから、本サイトでは「語源ギャラリー」を採用しています!

単語はどんどん使おう

「Voice of America は1,500語でニュースを流している」わけなので、ホントは、「中学卒業段階で、英語でほとんどのこを表現できる」んですよね。
なので、自信をもって、英単語を使いましょう!

英語は「道具」、正確には、「コミュニケーションツール」なので、「相手がいる」ことが英語を使うための必須条件です。
手頃なのは SNS、おススメは、Facebook のコミュニティや、HelloTalk です。(Twitter は文字数が少ないので敷居が低いように見えますが、ユーザーの英語レベルはむちゃくちゃ高いです!)

社会人で、海外業務にかかわる機会がある場合は、パワーポイント資料などを、試しに英語化してみるといいです。
私の場合は、自分の直接業務ではないものの、興味本位で英語版プレゼンテーション資料をつくってみたところ、担当部署からのウケが良く、自分もプロジェクトに関わるようになりました…!
翻訳アプリを使えば、意外とカンタンにできます!

まとめ:英語は単語から

言語習得は単語から。英語は文法がシンプルなので、単語ストックがあれば、SNS などで実践コミュニケーションすることで、どんどん使えるようになります。
中学・高校(・大学・大学院)で蓄えた単語ストックを復習・活用しましょう。
そのプロセスのモチベーション維持には、英検受験が得策です。

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