検定試験に必要な語彙数を、各言語ヨコ並びで比較!

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外国語学習は、検定試験をマイルストーンにするといいですね。

初級者も上級者も同じ試験を受けなければならない TOEIC と比べて、英検は細かく級が分かれており、レベルに応じて学習すればいいので、ある意味「効率的」だと言えるでしょう。

フランス語・ドイツ語・スペイン語・イタリア語・ロシア語の学習者も、検定試験をモチベーションにしているひとが多数いらっしゃることは、Twitter を見ていると一目瞭然です。(検定試験前後は、試験結果ツイートが多発しますので…) 

そこで、英検・仏検・独検・西検・伊検・露検に必要な語彙数(単語数)を、級別にリスト化してみました。
試験実施機関HPにもとづき、独自に調査した結果になります。

とくに工夫した点は、必要語彙数ランク別 > 言語別 リストにしたことです。
このリストを見れば、英検から仏検、独検から露検…といったように、学習済みの単語をベースにしながら、第3・第4…外国語の検定に向けた「学習目標」が立てられると思います!

言語別検定試験の出願者数

リストの前に、言語別の出願者数を見てみましょう。

下記のとおりとなっています。
ガリバーの英検と、最下位の露検とでは、3ケタ違うんですね。
2位の仏検も、英検の1%にも満たないんです…。

英検 
1963年~ 300万人超/年
2017年志願者 約366万人
仏検
1981年~ 延べ80万人超
出願者2018年 24,600人・年
独検
1992年~2015年(24年間)延べ33.6万人
出願者 14,000人/年
西検
志願者 8,000人/年(推定)
伊検
1995~2019年10月で49回 志願者累計 107,170人
志願者 2,200人/年
露検
1957年~
1000人超/年

言語別・必要語彙数の一覧

本題の必要語彙数を見てみましょう。

  • 英検は歴史が古く、受験者数もダントツなだけあって、試験実施機関HPに詳細情報が出ています。なので、英検を基準に、横軸(必要語彙数)を設定しました。
  • 仏検・独検・露検は必要語彙数が掲載されていますが、西検・伊検は不明であるため、「想定値」を入れました。
  • TOEIC の基本語彙は 4,060語 といわれています。語彙数だけで見ると、英検2級と同レベルなんですね。

ランク別の必要語彙数・要件

次に、言語別に試験レベルや要件を見ていきましょう。
語彙数レベルを9個に分けています。それぞれのレベルのなかで、各言語をヨコ並びにして、必要語彙数をまとめました
(最初級は「500~550語」レベル、最上級は「制限なしの」レベル)

500~550語レベル

◆英検
5級
300~600語
英語を習い始めた方の最初の目標。
家族のこと、趣味やスポーツなど身近な話題が出題されます。
英語の基礎固めに最適です。
中学初級程度
◆仏検
5級
550語
フランス語への入り口:初歩的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
50時間以上(大学で週1回の授業なら1年間、週2回の授業なら半年間の学習に相当)。
◆独検
5級
550語
初歩的なドイツ語を理解し,日常生活でよく使われる簡単な表現や文が運用できる。
挨拶の表現が適切に使える。自分や他人を簡単に紹介することができる。
広告やパンフレットなどの短い文の中心的な内容が理解できる。
必要に応じて簡単な数字やキーワードを書き取ることができる。
ドイツ語の授業を約30時間(90分授業で20回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
◆西検
6級
入門 基本動詞短文の読み書き 直説法現在
◆伊検
◆露検
4級
500語
文法:文字と発音、格変化、動詞の時制、簡単な複文など
露文和訳:日常的な内容の文章を日本語にする。
和文露訳:やさしい日常表現をロシア語にする。
朗読:力点のあるロシア語テクストを会場でテープに録音。

~1000語レベル

◆英語
4級
600~1300語
出題形式や内容が、より実用的に。
身近なトピックを題材とした読解問題が加わります。
基礎力をぐんぐん伸ばしていきましょう。
中学中級程度
◆仏検
4級
920語
日常のフランス語:基礎的な日常的フランス語を理解し、読み、聞き、書くことができる。
100時間以上(大学で週1回の授業なら2年間、週2回の授業なら1年間の学習に相当。高校生も対象となる。)
◆独検
4級
1000語
基礎的なドイツ語を理解し,初歩的な文法規則を使って日常生活に必要な表現や文が運用できる。
家族,学校,職業,買い物など身近な話題に関する会話ができる。
簡単な手紙や短い文章の内容が理解できる。
比較的簡単な文章の内容を聞き,質問に答え,重要な語句や数字を書き取ることができる。
ドイツ語の授業を約60時間(90分授業で40回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
◆西検
5級
1200語(想定)
初級 やさしい文章の読み書き 直説法修了
◆伊検
5級
1000語(想定)
初歩的なイタリア語を理解することができる。初歩的な挨拶・紹介・質問への返答などができる能力が要求される。
◆露検
3級
1000語
文法:数詞(主格)、比較級・最上級、移動の動詞、関係代名詞の一部など。
露文和訳:あるテーマの平易な文章を日本語に訳す。
和文露訳:日常生活で使うやや長い表現をロシア語にする。
朗読:力点のないロシア語テクストを会場でテープに録音。
聴取:ゆっくりとしたテンポの露文テクストの内容を理解できる。

~2000語レベル

◆英語
3級
1250~2000語
二次試験でスピーキングテスト。英語で考えを伝えましょう。
筆記試験の題材は、海外の文化など少し視野が広がります。
中学卒業段階の英語力の達成目標:3級(文部科学省)
中学卒業程度
◆仏検
3級
1670語
基礎の総まとめ:フランス語の文構成についての基本的な学習を一通り終了し、簡単な日常表現を理解し、読み、聞き、話し、書くことができる。
200時間以上(大学で、第一外国語としての授業なら1年間、第二外国語として週2回の授業なら2年間の学習に相当。一部高校生も対象となる。)
◆独検
3級
2000語
ドイツ語の初級文法全般にわたる知識を前提に,簡単な会話や文章が理解できる。
基本的なドイツ語を理解し,ほとんどの身近な場面に対応できる。
簡単な内容のコラムや記事などの文章を読むことができる。
短い文章の内容を聞き,簡単な質問に答え,重要な語句や数字を書き取ることができる。
ドイツ語の授業を約120時間(90分授業で80回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
◆西検
◆伊検
4級
1500語(想定)
平易なイタリア語を聴き・話し・読み・書くことができる。自己紹介・簡単な道案内・買い物・バールでの簡単な注文などの平易なコミュニケーションができる能力が要求される。
◆露検
2級
2000語
文法:数詞の格変化、関係代名詞・副詞、体の用法など。
露文和訳:一般向けの読み物や新聞・雑誌記事などを訳す。
和文露訳:さまざまな分野の事柄を平易なロシア語に訳す。
聴取:日常会話レベルの話が理解できる。
口頭作文:与えられた身近なテーマ(「家族」、「友人」等)で話を展開し録音する。

~2500語レベル

◆英語
◆仏検
準2級
2300語
一歩進んだフランス語:日常生活における平易なフランス語を、聞き、話し、読み、書くことができる。
300時間以上(大学の3年修了程度。)
◆独検
◆西検
4級
2500語(想定)
中級 簡単な日常会話 文法をひととおり修了
◆伊検
3級
2500語(想定)
日常生活に必要な基本的なイタリア語を理解し、表現することができる。大学2年修了程度。日常的な範囲の紹介・伝言・簡単な電話・手紙などの基本的な表現ができる能力が要求される。
◆露検

~3000語レベル

◆英語
◆仏検
2級
3000語
フランス語が「使える」:日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的なフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。
400時間以上(大学のフランス語専門課程4年程度で、読む力ばかりでなく、聞き、話し、ある程度書く力も要求される。)
◆独検
2級
3000語
ドイツ語の文法や語彙についての十分な知識を前提に,日常生活に必要な会話や社会生活で出会う文章が理解できる。
やや長めの文章の主旨を理解し,内容についての質問に答えることができる。
具体的・抽象的なテーマについてのインタビューや短い記事の内容を聞き取ることができる。
短いドイツ語の文を正しく書くことができる。
ドイツ語の授業を約180時間(90分授業で120回)以上受講しているか,これと同じ程度の学習経験のある人。
◆西検
◆伊検
◆露検
1級
3000語
文法:すべての文法事項がチェック対象となる。
露文和訳:極度に文学的または専門的文体を除き、様々な分野の文章を訳す。
和文露訳:一般教養の範囲内のやや高度な内容の事柄を正確なロシア語に訳す。
聴取:ノーマルスピードでやや高度な話も理解できる。
口頭作文 :与えられたテーマでロシア語を話をし録音する。

~4000語レベル

◆英語
準2級
2600~3600語
教育や科学などを題材とした、長文の穴埋め問題が加わります。
センター試験の問題形式と共通点が多く、入試対策にも最適。
高校卒業段階の英語力の達成目標:準2級~2級(文部科学省)
高校中級程度
◆仏検
◆独検
◆西検
◆伊検
準2級
4000語(想定)
イタリア語の基本文法について総合的な知識を持ち、日常生活全般に必要なイタリア語を理解し、表現することができる。大学の専門課程2年修了程度。日常的な範囲の会話やテレビ・ラジオの内容を聞き取り、一般的な文章を読み、様々な出来事・状況・自分の意見を書くことができる能力が要求される。
◆露検

~5000語レベル

◆英検
2級
3800~5100語
医療やテクノロジーなど社会性のある英文読解も出題されます。
海外留学、国内での入試優遇・単位認定など、コミュニケーション力が高く評価されます。
ビジネスシーンでも採用試験の履歴書などで英語力をアピールできます。
ライティングが加わります。
高校卒業程度
◆仏検
準1級
5000語
ビジネスレベルの実力:
日常生活や社会生活を営む上で必要なフランス語を理解し、一般的な内容はもとより、多様な分野についてのフランス語を聞き、話し、読み、書くことができる。
500時間以上(大学のフランス語専門課程卒業の学力を備え、新聞・雑誌などの解説・記事を読み、その大意を要約できるだけのフランス語運用能力と知識が要求される。)
◆独検
準1級
5000語
ドイツ語圏の国々における生活に対応できる標準的なドイツ語を十分に身につけている。
新聞などの比較的複雑な記事や論述文などを読むことができる。
自分の体験などについて詳しく話し,社会的・実用的なテーマについて口頭で自分の考えを述べることができる。
比較的長い文章の要点を聞き取り,短いドイツ語の文章を正しく書くことができる。
ドイツ語の授業を数年以上にわたって継続的に受講し,各自の活動領域においてドイツ語に習熟しているか,これと同じ程度の能力のある人。
◆西検
3級
5000語(想定)
上級 新聞などを理解 一般ガイドに不自由しない
◆伊検
2級
5000語(想定)
日常生活や業務上必要なイタリア語を理解し、一般的なイタリア語を読み・書き・聴き・話すことができる。4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備え、一般的な説明・報告・通訳がある程度できる能力が要求される。
◆露検

~10000語レベル

◆英語
準1級
7500~9000語
エッセイ形式の実践的な英作文の問題が出題されます。
「実際に使える英語力」の証明として高く評価されています。
大学中級程度
◆仏検
◆独検
◆西検
2級
10000語(想定)
最上級 ラジオ、テレビを理解 一般通訳ができる
◆伊検
◆露検

~制限なしのレベル

◆英語
1級
10000~15000語
二次試験では2分間のスピーチと、その内容への質問がなされます。
カギは英語の知識のみでなく、相手に伝える発信力と対応力。
世界で活躍できる人材の英語力を証明します。
大学上級程度
◆仏検
1級
制限なし
フランス語マスターへ:
「聞く」「話す」「読む」「書く」という能力を高度にバランスよく身につけ、
フランス語を実地に役立てる職業で即戦力となる。
600時間以上
◆独検
1級
制限なし
標準的なドイツ語を不自由なく使え,専門的なテーマに関して書かれた文章を理解し,それについて口頭で意見を述べることができる。
複雑なテーマに関する話やインタビューの対話などの内容を正確に理解できる。複雑な日本語の文章をドイツ語に,ドイツ語の文章を日本語に訳すことができる。
数年以上にわたって恒常的にドイツ語に接し,十分な運用能力を有する人。
◆西検
1級
制限なし
プロ級 会議通訳、文学通訳、専門ガイドができる
◆伊検
1級
制限なし
広く社会生活に必要なイタリア語を十分に理解し、かつ自分の意思を的確に表現できる。4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度以上の学力を備え、新聞・雑誌などを読み、ニュース放送や映画などを聴き、要約できるイタリア語の能力と知識が要求される。
※1級合格者は全国通訳案内士試験(旧称 通訳案内士試験) 筆記試験語学科目が免除される。
◆露検

単語は、言語間で応用可能

インド・ヨーロッパ語族(印欧語族)に属する言語は、多かれ少なかれ互いに似通っている(→この記事を参照)ため、言語から言語への「単語」応用が効きます。これは、学習者にとって、とても好都合なこと!

英語←→フランス語、フランス語←→イタリア語←→スペイン語、英語←→ドイツ語 の単語応用は、とくに有用です。
本サイトでも、特集記事を少しずつアップしていく予定です。

(一見、特殊にみえる)ロシア語も、英語←→ロシア語、イタリア語←→ロシア語… といった具合に、応用が効くんです!
これについては、日本ではもちろん、海外でも、学習方法としては紹介されていません。
本サイトでは、これについても、特集コンテンツを掲載していきます!

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